白いジャージ7 ~先生とプールサイド~





遠い昔のようだけど、あの時の気持ちははっきりと覚えている。



先生に別れを告げられた。




「別れたくなかった。俺・・・・・・本当に、言い出せなくて・・・・・・」




「耳にキスした後に言ったんだよ、先生」




「そうだったな。お前に手を出しそうだから別れるって俺は言ったんだよな」




先生は、このままじゃ俺はだめになるって言った。


卒業まで待っていてって。


あの時、体が冷たくなっていくような気がした。



これからずっと一緒にいられると思ってたんだもん。






「でも、本当の理由は違ったんだよね。先生、優しすぎる」



「お互いに、お互いのこと考えすぎてたんだよな。俺達って。素直に自分の気持ちを言ってれば、別れずに済んだのに」





わがままになりなよってお姉ちゃんが言ったことを思い出す。



わがままになれたら、遠回りせずに済んだね、私達。




でも、とても大事な遠回りだったと今では言える。