「でも薄くて、よくわからない」
「まじで言ってんのか?俺に見せて」
洗面所のゴミ箱の中から検査薬を取り出した。
先生は、目をこすったり、検査薬を振ってみたりいろんなことをした。
「これは、陽性だろぉぉぉ!!!」
検査薬を明かりの下で何度も見て、先生は私を抱きしめてくれた。
「信じられない。直・・・・・・すげーよ!!」
「うん・・・・・・ すごいね」
まだ信じられない。
妊娠したかもしれない。
「直、俺達の赤ちゃんだよ。ここに、いるんだよ」
しゃがみこんだ先生は、私のお腹に頬を寄せて、愛しそうに言う。
「俺と直の赤ちゃん・・・・・・」

