「ごめんな。俺、気付いてやれなくて」 「ううん。私も風邪だと思ってたし」 「そうだな。・・・・・・で、どうだった?」 濡れた手を私の頬に当てる。 どう言っていいのかわからない。 下を向く私。 「大丈夫!また頑張ればいいんだよ」 私の表情を見て、陰性だったと思った先生は、優しく私を抱きしめた。 そして、 両手で私の頬を挟み、ゆっくりと唇を近づけた。 「直?」 「先生」 キスをした。愛がたくさん伝わってくる。 「線が出たの」 「えぇ??」