「あの・・・・・・すいません」
あの子の声だ。
Sじゃない俺だけど、ちょっと寝たフリを続けよう。
だって。
俺、傷ついたんだもん。
それくらいいいじゃん。
「あの・・・・・・要さん」
要さんって呼ばれるのも初めてで。
変な感じ。
笑いそうになったので、目を開けた。
「この前のことなんですけど」
「何?何のこと?」
なんてトボけてみて。
目の前には真っ赤になったあの子が。
目にいっぱい涙ためて、立ってる。
悔しいけど。
もう許したよ。
そんな顔すんなよ。
別にいいからさ。
彼氏がいたって。
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