「すごいね。ドラマみたい」
「素直になるって難しいけど、大事なことだよね」
私と美穂は、笹の葉を見上げながら、手を繋いだ。
ゆっくりと店を出る。
店の前にしゃがみ込んだ要君と先生。
「いい夜だな」
先生はそう言いながら、夜空を見上げた。
さっきまで曇っていた空に、いくつか星が瞬いていた。
「あゆみと桃子は?」
「すげー感動的だったよ。直にも見せたかったよ」
桃子は、翼先生の胸に飛び込んで、大きな声で泣いたらしい。
そのまま、翼先生の車に乗った。
「ほら、あそこに車停まってるだろ?」
先生が指差した先には翼先生の車が停まっていた。
「覗きに行く?」
と言った要君に、私と美穂が
「邪魔しちゃだめ!」と怒る。

