「直、何書く?」
美穂も、まだ書いていなかった。
「悩むね」
「うん」
桃子とあゆみが話していた。
お互い、同じ気持ちを抱えていると思う。
普段あまり2人で話しているイメージのない2人だけど、これを機にいろいろ相談できる仲になれればいいな。
「これ、見られちゃうよね」
あゆみは、男性陣の方を見ながらそう言った。
「見られない場所にこっそり吊るせばいいんじゃない?」
私は、あゆみの願いが、真崎君とのことだとわかって、嬉しかった。
「そうだよね。せっかくだし、願い事だから無理なことでもいいもんね」
桃子とあゆみは、店の端に移動して、コソコソと願いを書いていた。
私は、ありきたりだけど“夫婦仲良く元気に暮らせますように”と書いた。
美穂は“タカと幸せな家庭を築けますように”と。
そして、戻ってきた桃子とあゆみの願いは・・・・・・
「大好きな人と一緒にいられますように」だった。

