「今日は七夕なので、願い事を短冊に書いてもらってるんですけど、皆さんもいかがですか?」
店員さんが、色とりどりの短冊をテーブルに置いた。
「わぁ~!いいな」
「懐かしいね」
七夕の願い事・・・・・・
願いたいことがたくさんあった。
店の中央に飾らされた大きな笹の前に集まる。
まだ願い事は書いていない。
要君だけがテーブルで願い事を書いていた。
“彼女が欲しい”ってね。
きっと頭の中には、電車で会う女の子の顔が浮かんでたんじゃないかな。
「直、ちゃんと自分の願いを書くんだぞ?」
先生が耳元でそう言った。
全部バレてるね。
私は、桃子と翼先生のことも、あゆみと真崎君のことも、願いたかった。
「お前はお前の願いを書く。わかった?」
先生口調でそう言った先生は、真崎君達の方へ行った。

