「慎司の顔見てたら、いろんなこと思い出しちゃう。慎司の声聞いてたら、やっぱり嬉しくて・・・・・・」
「うん。・・・・・・そうだね」
うん。
私もそうだった。
授業してる先生を見ながら、“あの腕に抱きしめられらんだ”って思い出して、苦しくなった。
「慎司といっぱいキスしたな、とか・・・・・・慎司といつも手を繋いでたな、とか・・・・・・好きだって言ってくれたなぁ、とか・・・・・・思い出しちゃうんだ」
痛いほどわかるよ。
きっとね、真崎君も同じ気持ちだよ。
あゆみ・・・・・・
「あんなに一緒にいて楽しい彼氏は初めてだったし、すごく楽だったんだ。でも、やっぱり許せなくて。あの唇で他の女にキスしたんだなって思うと、顔も見たくないって思う。どんな言葉で誘ったのかなって想像すると、あんなヤツ大嫌いって思う」
何も言えなかった。
ただ、震えるあゆみの肩を抱いていた。

