「俺と同じ後悔をみんなには味わって欲しくないんだ。女子は心にも体にも傷がついてしまう。みんなの年齢で妊娠してしまうと、中絶を選ぶことが多い」
田嶋が手をあげた。
妊娠したかもしれないと言っていた女子生徒。
「私は産みます」
みんなが一斉に田嶋を見た。
「どうやって育てる?」
「彼氏とふたりで育てます」
「高校は中退するのか?」
「はい。バイトでもします」
淡々と答える田嶋。
恐ろしい程にまっすぐな目をしていた。
「バイトしている間、子供はどうする?」
「保育園に預けます」
「保育園に行くにもお金がかかる。親御さんに助けてもらうことになるだろう」
「・・・・・・そうですね」

