「今の奥さんに出会って、本当に人を愛するってことがどういうことなのか、わかった。その時、過去の自分の行動を心から恥ずかしいと思ったんだ」
直も、言ってたな。
先生が避妊しないなんて信じられない、と。
「避妊しなかった。相手のことを愛していれば、面倒だとかそんなことは感じないと思うんだ。その人を悲しませたくないから、ちゃんと避妊をする。自分の為にも相手の為にも・・・・・・」
何人かの生徒が俺をじっと見ていた。
全員が軽い気持ちでエッチしているとは思わない。
少なくとも今俺の目をじっと見つめている生徒は、ちゃんと愛のあるエッチをしているんだと思う。
「子供は簡単にできるわけじゃないけど、1回くらい大丈夫って思っていてもできる時はできる。欲しい人の元にだけできるものじゃない。だから、悲しいことになってしまうんだ」
残り時間がもうなくなってきていた。
俺が言いたかったことは全然まだ言えていなかった。
俺は何を伝えたかったんだろう。

