少しずつ仲間が増えてく。



私の大事な友達が、先生にとっても大事な仲間になっていく。



それが嬉しかった。




「そろそろ、アイツらにも会いたいな」



先生が言う“アイツら”とは、真崎君や要君達。



専門学校の友達は、今では先生にとっても大事な仲間になっていた。



「要君、そろそろ彼女できたかな~」



先生はそう言いながら、持っていたワインに口をつける。




「どうだろうね~」



「彼女ができたら寂しいんじゃないの?直」




そんないじわるを言う先生の肩をポンと押す。



酔った先生はちょっとSで、ドキドキする。



専門学校のみんなと行った北海道旅行も、もうずいぶん前のことのように感じる。




「また旅行したいな」



「そうだね~!よくあんな大人数で実現したよね」




要君と、真崎君、桃子、美穂、あゆみ、美穂の彼氏のタカ、そして桃子の片思いの相手の翼先生と私と先生。



旅行の途中で、美穂が先生のこと好きかもしれない・・・・・・って言ったんだよね。




いっぱい泣いたけど、旅行の最後には、笑顔になれた。





みんなのことがもっともっと大好きになった。





「美穂ちゃんとタカも結婚するんじゃねぇか?」



あの旅行のおかげで、美穂とタカの関係も変わったんだよね。



心の奥でくすぶっていたタカへの不満をぶつけることができたことで、2人の距離は縮まった。