「誰にでもああいうことしてるの?」




「しないよ。直だからだよ」






先生はそう言って、トレイを戻しに行った。




その言葉が本当かどうかわからないけど、嬉しかったんだ。





あの頃、きっとまだ先生の心の中に私はいなかった。



でも・・・・・・覚えていてくれた。



トレイを戻し終えた先生を、見上げる。





「毎日先生の顔見ながらご飯食べれるって幸せ。改めて・・・・・・そう思うよ」




「何言ってんだよ」






先生は照れながら、私の頭をコツンと叩いた。






好き。


大好き。




やっぱり好き。





だから・・・・・・大丈夫。







これからもずっと先生の隣で生きていく。





何があっても、乗り越える。




でも・・・・・・もう嘘は嫌だよ?先生。