白いジャージ7 ~先生とプールサイド~





「なぁ、たっくん。さっき言ったこと取り消すよ」




「何?」




「完璧を期待されてると疲れるって言っただろ?あれ、なしにして。期待されてるってことは、それだけ幸せってことだもんな。俺はこれからも直にとっての完璧を目指して、日々生きていくよ。それが俺にとっても幸せだって、わかったから」






助手席であくびをしたたっくんは、起き上がり、俺の肩を叩いた。




「そんなこと昔からわかってるくせに」





そう言って、たっくんはまた寝転んだ。




「いつからそんな生意気になったんだぁ?」




俺もシートを倒し、窓から空を眺めた。





俺が間違ってた。


愛する直に嘘をつくなんて、間違ってた。




自分の間違いから目をそらし、直の態度にショックを受けるなんて、最低だな。




俺は、やっと心から反省できた気がした。



嘘をついたのは俺。


俺が悪かった。







木々の隙間から見える青空は、とても澄んでいた。





俺の心も・・・・・・


少しは澄んできたかな。