「バカだな、俺は」
「先生ほどの男はいないって。自信持ってよ」
「いや。俺も初心を忘れてたのかもしれない」
「初心か・・・・・・先生と直ちゃんにとっては禁断のあの時代だよな」
好きで、好きで・・・・・・
会いたくて、抱きしめたくて・・・・・・
でも、できなかったあの頃。
制服を着た直を、遠くから見つめることしかできなかった。
彼女なのに、学校で目が合うだけでドキドキして。
他の男子と話している直を見て、胸がざわついたり。
卒業式が近付くと、嬉しいのか寂しいのか、複雑な心境だったっけ。
直がいてくれたから、俺の心が温かくなったんだ。
寒くて寒くて凍えそうだった俺の心を救ってくれたのは直だった。
こんなにも人を愛せるんだと教えてくれたのは直だった。
「今すぐ直に会いたいな」
「俺で良かったら、抱いていいよ」
「ば~か」

