鳥のさえずりが聞こえる。
とても静かな森の中だった。
「少しは、意識してたから、隠したかったんじゃない?俺が隠しごとする時は、そういう時だけどな」
「意識・・・・・・か。俺にもわかんねぇな」
人間として尊敬とか、仲間として信頼とか、そんなのって言い訳のようにも思えてくる。
そりゃ、直だって、信じられなかっただろう。
昨日、俺が泣いてしまったから、直は許してくれた。
心の中では、まだスッキリしてないんだろうな。
「でも、先生が隠しごとしちゃうなんてな。夫婦が鏡って言うなら、直ちゃんも先生以外に気になる男がいたりして」
いつもたっくんはこうして、俺を嫉妬させようと冗談を言う。
でも、今回ばかりは冗談に思えなくて・・・・・・
何となく、最近の直は違っていたような気もする。
それは、俺が隠しごとをしていたからそう思うだけなのかもしれないが。

