白いジャージ7 ~先生とプールサイド~






「それ、俺とゆかりだったら、ただの口ケンカで終わってる話だよ」




たっくんはそう言って、う~んと考え込んだ。



たっくんと俺は考え方も違うし、恋愛の仕方も違う。



だからこそ、時々ハッとさせられることを言ってくれたりする。





「先生、かわいそうだよ」




たっくんは、窓の外を見つめながら、ひとりごとのようにそう呟いた。





「俺が悪い」




「そうだけど。そこまでのこと?離婚まで考えるほどのことじゃないよな?」





直が本気で離婚なんて考えたとは思わない。



パニックになって、頭の中ぐちゃぐちゃになって、出てしまった言葉だと思う。






「俺が水谷先生のことを好きだと思ったのかな」




「そこまで思うかな?」




「隠したのは事実だし」





もし、直がそう思ったとしたら・・・・・・それも悲しいことだった。




そんなわけないだろ?



直のこと、俺がどれほど愛してると思ってるんだよ。




そんなちっぽけな愛だと思ってたのか?




そんな愛なら、高校生の直と付き合うなんて危険なことしないよ。





人生をかけて、全てをかけてもいいと思えるほどに、直が好きだから・・・・・・



だから、

俺は直を選んだんだよ。