白いジャージ7 ~先生とプールサイド~





「でもさ、先生が今、悩んでるってことは、直ちゃんも悩んでんだろうね」




「実はな・・・・・・」





俺は、スピードを緩める。




車は森の中を走る。



くねくねした道を見ながら、直だったら車に酔いそうだな、なんて考える。






俺は、たっくんに昨日の出来事を話した。





水谷先生がいることを隠したまま、出かけたこと。


そして、それを話そうと思っていたのに、直が先に知ってしまったこと。



本当のことを話したけど、直はきっとまだ疑っているんじゃないかってこと。



俺が一番悲しかった、“もういいよ”と直が言ったこと。



その言葉には、“水谷先生を選んでもいいよ”って想いが込められていた。





そんなわけないのに。





そこまで直を追い詰めた?





別れを予感させるほどの出来事だったのか?





今日になって、俺はそのことが引っかかって仕方がなかった。