先生の声が悲しそうで。
もうひとりの私が、先生を抱きしめたいって叫ぶ。
先生が悲しいのは、嫌だよ。
「今日のバーベキューに、水谷先生も来ていた。畑中が誘っていたことは、前から知っていた。それを直に言うべきだった。喜多先生と岡崎先生も参加できなくなって、教師は俺と水谷先生だけだった」
これからどんな事実が明かされるんだろう。
私は、その事実を受け止めることができるのだろうか。
外はもう真っ暗になっていた。
キッチンの電気しかつけていないから、この場所は薄暗い。
良かった。
こんな涙、見せたくない。
きれいな涙じゃない。
先生を信じていない涙。
先生を信じているはずだったのに。
もう何でも乗り越えられると思っていたのに。

