わたしの生きる道

「はい」

「じゃあ先に教室で待っているわね!」

ミホは満面の笑顔で教室に戻っていった。

「それで林田先生、何でしょう?」

「いや、実はその…もうすぐ家内が誕生日でな」

「はい」

「皆藤は手芸が得意なんだよな? 悪いが一つ、作ってくれないか?」

「プレゼントですね? 良いですよ。何が良いですか?」

今の季節なら毛糸を使った編み物が良いだろうが、一年を通すならビーズアクセやレースの編み物も捨てがたい。

「そうだなぁ。皆藤のご両親と近い歳だし、喜びそうなので頼む」

ウチの両親…はあんまり良い手本にならないと思う。