おじさんは静かに珈琲を口に含んだ。



「お前たちの人生なんだ。好きにすればいい」


「!」



俺とエマは目をパチパチさせながら顔を見合わせた。



コトン…

おじさんは静かに珈琲を机に置いた。






「ただひとつ条件がある」






「え?」


じょ、条件…??!




おじさんはガタッと立ち上がった。


「!」


俺も大概背は高いけど…

さらに背の高いおじさんに俺は一瞬ひるんだ。







おじさんはポキッと指を鳴らした。




「ヒロキ、殴らせろ」



「………え?!お、俺!?」



おじさんの言葉に親父は慌てて腰を上げた。




「そうだ。お前は半殺しの刑だ」


「なな…なんで!?俺たち親友だろ?しかもこれからは親族だぜ?!」


「…だからテメ―にご挨拶すんだよ」



おじさんはさらに指をポキッとならした。



「3発で許してやる」


「はぁ…!?待て!!マジで?!」


「逝け」


「……!」





その後親父の悲鳴が響いたのは言うまでもない。