*azusa side*



「梓、おはよう!

今日遅かったね、チャイムギリギリじゃん。」


私の友達のみなみ。


小学生のときから仲がよくて。


別にいじめられてるわけじゃないけど、派手な女の子がイライラしてるときなのかな?

「デブ」って八つ当たりのように言われちゃう。

そんなとき私の代わりに言い返してくれる。


なんでも言える、すごく大好きな友達。



「おはよ…実はね?」


私はさっきの蓮川くんのことを話した。


改めてさっきのことを振り返ると…不思議な出来事だったなって思う。


「蓮川くんがねー…まぁ、梓のこと知ってるのはいいとして、梓が蓮川くんとしゃべってることが意外。」


確かに…。

実は私、男の子が苦手。

蓮川くんがかわいくても男の子は男の子。


なんでしゃべれたんだろ…。