「おっ?琉夏は気づいたァ?
そうそう、それで会ってるよ」

真鍋は凄く楽しそうに笑い、そろそろかな?
と呟き、俺を見つめる

「It's show time.」



「琉夏ァ!」

「「「…!?」」」


…もう、手遅れだ

今、俺たちの目の前にいるのは…









桜龍、なのだから。




「真鍋ェ!…貴様!」

桜龍、現総長…福神 仁(フクガミ ジン)が
真鍋に物怖じせず、ズカズカと歩いてくる

その姿に嵐龍は尊敬と驚きを隠せないでいる

…唯一、桜龍の中で顔が割れている総長、
そんな偉大な人物が俺を助けに来ている


(俺は、なんでなんでなんで)

目の前で真鍋が殴られているのも
仁が真鍋の返り血を浴びているのも

(全部、俺のせいだ…)