黒猫~special cat~



「大丈夫、俺がいる」

『そしたら、琉羽がッ…、』

「俺は、大丈夫だから、琉夏…落ち着け」


『ッ……兄、貴…?』


ようやく気づいた俺を周りは安心した様な顔つきでみていた

「琉夏…倒れたってきいてビクッた」

族潰してたのに、キラキラ笑顔でいう琉羽。


…そこにキラキラをつけてどうする


…もしかしたら、一番不安なのは兄貴なのかもしれない


「もう、大丈夫だからな」


頭をポンポン、と撫でる琉羽は女子にはきっとモテモテ。


「あれかな、頭撫でるのは遺伝?」

俊が言った言葉は、

“お前、遺伝…!?”


過去に言われた言葉とダブって


また、涙を流した。

それを見せたくなくて琉羽の肩に頭を預けた。

それを、琉羽は気づいてくれた。

だから優しく、背中をさすってくれた。

それは、仲の良い“兄弟”にしか見えないんだろうな