ずっと好き。

走って、走って、走りまくった。

全部、忘れたかった。

さっき、音楽室で見た光景も。

海君への想いも。


忘れる事の出来なくなった想い。

全部、全部・・・

たくさん走って、走りすぎて忘れてしまえばいい。



本気で、そう思った。



「・・・みら先輩!」



後ろから私の大好きな声が聞こえた。

私の大好きな、海君の声が。


今、この顔を海君に見られたら、どうする?

きっと、大爆笑されるんだろうな。


だって、泣いて顔がぐちゃぐちゃになってるんだもん。


こんな顔見せられないや。