「う、きゃああああああっ」
これでもかと悶えるように携帯の画面に叫ぶ。
だ、だ、だって…
大人気アイドルが婚約者とかそして結婚とか羨まし過ぎるんだもん。
あ〜、やばい!
本当にやばい過ぎるよー
この携帯小説設定は本当に素敵だ、と思い次のページを見ようとしていたら…
「ちょっと、鈴美ーっ」
携帯のボタンを押したと同時に、ママが私の名前を呼ぶ声が聞こえた。
もー、いい所なのに。
私は携帯をベッドに置いて部屋を出る。
「なにー?」
「ちょっと下りてきなさーい」
「なんで〜?」
「おばあちゃんが来てるから」
え、おばあちゃんが?
私は勢いよく階段を駆け降りた。