純恋side



「........んーっ」


柔らかな朝の光が部屋に差し込む。


ぼやける視界に負けそうになりながらも、気力を振り絞って準備に取りかかった。



昨日気付いた恋

恋なんて呼べるかどうか分からないけど、私の人生の中で初めて感じた想い


人を好きになるって......凄いことなんだなぁ、としみじみ思う。





「よしっ準備完了」

いつ振りだろう...こんなに学校に行きたいと思うのは


・・・なんて思いながら外へ出て鍵を閉めようとした時、ポケットが揺れた。


「......セリからだ」

セリからのメールは実にシンプルな『今日も頑張れ』というものだった。


つい頬が緩む、応援してくれる人がいるということが何よりも心の支えになる。