涙でぐちゃぐちゃになる私の頭を、公太郎は優しく撫でてくれた。
「そっか…」と自分を納得させるかのような言い方。
「ごめんね…、公太郎…」
「何で謝るんだよ。
もともとはオレの勝手な言い分でこんな風にしちゃったんだろ?」
公太郎はくしゃっと笑って、「ありがとな」と呟いてくれた。
無理をしている公太郎。
本当に、全部の貴方が好きだったよ。
公太郎はふいに立ち上がると、ため息を吐いた。
「おい。出てこいよ」
と図書室全体に向かって、声を上げる。
「…こ…たろう…?」
私はその行動に驚いて、公太郎を呆然と見上げた。
うっすらと微笑む彼。
「なつみが泣いてんだよ。どーにかしろよ」
まるで、誰かに話しかけるような言い方。
公太郎…?誰と会話してるの…?
私は不安と恐怖から肩を縮ませる。
当の公太郎は又私の前でしゃがみ、大きな優しい手の平で頭を撫でてくれた。
「なつみ…じゃあな」
「…え…待って…」
私の制止を聞かずに、公太郎は立ち上がって歩いて行ってしまった。
「そっか…」と自分を納得させるかのような言い方。
「ごめんね…、公太郎…」
「何で謝るんだよ。
もともとはオレの勝手な言い分でこんな風にしちゃったんだろ?」
公太郎はくしゃっと笑って、「ありがとな」と呟いてくれた。
無理をしている公太郎。
本当に、全部の貴方が好きだったよ。
公太郎はふいに立ち上がると、ため息を吐いた。
「おい。出てこいよ」
と図書室全体に向かって、声を上げる。
「…こ…たろう…?」
私はその行動に驚いて、公太郎を呆然と見上げた。
うっすらと微笑む彼。
「なつみが泣いてんだよ。どーにかしろよ」
まるで、誰かに話しかけるような言い方。
公太郎…?誰と会話してるの…?
私は不安と恐怖から肩を縮ませる。
当の公太郎は又私の前でしゃがみ、大きな優しい手の平で頭を撫でてくれた。
「なつみ…じゃあな」
「…え…待って…」
私の制止を聞かずに、公太郎は立ち上がって歩いて行ってしまった。

