「えっ?理子ん家?」 「うん…。ダメかな?」 休み時間、廊下で瞬くんに昨日の話を伝える。 「行きたい!俺も理子の家族にちゃんと挨拶したいし」 思ってたよりも嬉しそうな反応に戸惑う。 そんなに親に会いたかったんだ…と改めて思う。 「あのね、お母さんだけなんだけどいい?」 喜んでくれているのに、お母さんとしか会えないのは申し訳ない。