「遅い」 「ごめん…。でも急にどうしたの?」 瞬くんの隣に腰を下ろす。 「天気がいいから外で過ごそうと思って」 白い雲が流れる真っ青な空を見上げる瞬くんにつられ、私も空を見上げる。 お昼前に瞬くんから、『屋上に来て』とメールが届いた。 春の風が心地好く吹く中、お弁当を広げる。