湖に咲く 一輪の薔薇

『…っ…うっ』


ガチャッ

バタンッ



『……うっ…っえ………ぉえっ』



幻聴?
いいえ。違う。

あれは現実で、過去である。





狂ったような笑い声。

狂ったような叫び声。

唸りを挙げたその声は

酷く醜く哀れな姿。









『…………もう、忘れたと思ったのに…』



いつまで“あいつ”はあたしを 支配し続けるんだ。


違う。

支配し続けて貰わなければこっちが困る。


“あいつ”はあたし以外の奴に何をしでかすか分からない。


人を殺すかも知れない。

そんなのは許されない。


だからあたしは“あいつ”の犠牲になって、被害を出さないようにしなければ。





あと、一年。