―奏side―


恋・・・。恋・・・。恋・・・。恋・・・。



恋・・・か。



この気持ちは、恋なのか?



恋だな。というか恋と思いたい。



俺も恋したい。



という事はアタックだ!!



「杉谷さん、ちょっといい?」

「なぁに、神城くん?」



どうせ俺を好きになってもらうなら、俺の本性を好きになってほしい。



中庭に呼び出した。これじゃまるで告白みてぇじゃねぇか! いや、告るんだけど。



「何? あたしになんか用? まさか告白? あたしに惚れたか」

「あんた、マジ性格わりぃな・・・」

「悪かったね」



俺は、こんな性格のヤツを好きになったのか・・・。そう思うと、屈辱。しかも図星だし。



「俺、お前の事好きだ」

「はぁ!? あんたマジの告白? てかマジに告りやがった・・・。あのさ、あたしのこの本当の性格知ってんだよね? あたしの素の性格が好きなわけ?」

「そうだな」

「・・・」



しばらくうつむいて考え始めた杉谷は、パッと顔をあげた。



「あんたは、顔カッコイイけど・・・。でも、ちょっと、ごめん・・・。あたしは好きじゃないな・・・」

「今の男も好きじゃないんだろ? なら俺んとこ来いよ」

「ん~・・・、ごめん。ちょっと無理かな~」



何でだよ。あり得ねえ。



「せっかくセフレとかみんな切ってきたのに」

「えっ・・・」



どうしたんだ?