それからの透と麗は、仕事が終わると、毎日一緒にいた。


会えなくなった、あの頃の事は、もう二人の中にはなかった。再会できた喜びと、今一緒に時を過ごしている。

きっとこの恋は永遠に続くと二人は思っていた。


もうすぐ透の誕生。麗の誕生日は次の月の何日か後だった。だから透の誕生日に、一緒にプレゼントを買う約束をしていた。


透とプレゼントを買うなんて、中学の頃以来だった。あのオソロイのストラップは、お互いの鍵に付けて持っていた。


透の家で、誕生日を祝う事になっていた。プレゼントは、今日は仕事が遅かったので、明日買う事になっていた。

二人で、麗が作った食事をして、ケーキにロウソクを立てた。


二人で中学の頃一緒にしたクリスマスの時を思い出していた二人…

大きいロウソク2本と小さいのが1本。本当は吹き消すのに、寄り添いながら、二人はロウソクの揺れる炎を見ていた。


「麗、俺…プレゼント実は買ってあるんだ」

「えっ?私明日買いに行くって言ってたから、まだ…」


「大丈夫!これ…」


透は可愛い包装がされている、小さな箱を手渡した。