ただ苦しかった。 すごく重くて冷たい空間が私と和也の間に流れていた。 とても耐え切れなかった。 どうして。 どうして和也が何も話さないのか分からなかった。 どうして怒っているのか分からなかった。 何も話さない帰り道はすごく静かで。 2人の足音だけが周りに響いた。 「和也!」 「なに?」