それから俺の部屋で始まった勉強会。 「ここはどうすんだっけ?」 「あ? そこは・・・。」 正直。 そこまで上手くない俺の説明を、あいつらは真面目に聞いてくれた。 凄く悩んで。 悩んで。 そんな香南の様子を見ているのがとても大好きだ。 「んじゃあたし。 お礼として、あたしが料理作るね。」 勉強用具を片づけながら香南は言った。 「やった! 久しぶりに食べるなぁ。 香南のごはん♪」 奈津樹ちゃんはそう言って二コリと笑った。