東日本大震災・宮城より

会計は商品にマジックで書いてある数字を見て読み上げる人と、電卓で計算する人の2人1組で担当していました。


レジ袋を渡されたので、こんな時だから資源節約と思い、「マイバッグあるからいいです」と言いました。


でも、「お会計済みのしるしで付ける事になっているので」と言われ、『なるほど』と納得し受け取りました。





サッカー台で袋詰めをしていると、父と母がやって来ました。


母は「おかずがさっぱり無い」とボヤく割りに、『チラシ寿司の素』を買い「具が無くてもご飯に混ぜるだけだから、1食分大丈夫」「お煎餅が買えた」と嬉しそうでした。


父は「リンゴが食べたかったのに、無かった」と言いながら、母に『1人1個なんだから、えのきはみんな買いなさい』と言われていたのを守り、えのき茸を買っていました。


車に戻ると、母がさっそく袋を開けて私にお煎餅をくれ、母自身は車の中で食べていました。