そんな時、車のドアを叩く音がしました。


母が窓を開けると、私が車を停めている駐車場の大家さんでした。


「車の横にある建物が崩れる可能性があるから、車を移動してくれないかな?」


との事でしたが、車の鍵は倒れた本棚や本の下。


そんな時、母が「予備の鍵があったかも……」と家へ探しに行き、数分後に見つけて戻って来ました。


父も一緒に来たので、母の携帯充電は任せて、私は自分の車を数メートル離れた空地に移動し、そこで携帯の充電をしました。


充電が終わって家に戻り、ラジオを聞きながら、友人・知人・ボラ仲間等の安否確認のメールを送り、数名から返信が来て『ホッ』とする……そんな事を何回か繰り返しているうちに、日付が変わりました。