無意識に携帯を握りしめていた事に気付く。 手が震える。 足が震える。 だって今日、海斗は来ないかも知れないから。 会いたいと思ってるのは、あたしだけかも知れないから。 まだ好きだと思ってるのは、あたしだけかも知れないから。 約束なんて、とっくに忘れてるかも知れないから。 4年もの歳月は、全てをなかった事にするには十分すぎる時間だから。 不安と期待が入交って、震える手や足を押さえるのに必死になる。 約束の時間まであと5分。