気づいたときにはもう遅くて、翼くんの唇には血がついていた。 私の唇にもついたのか、少し口の中が砂鉄の味。 「翼くん!あのね……「ごめん」 再び、私の声を遮った翼くん。 「いいよ……あいつと一緒に帰っとけば?……その代わり」