「花の元彼……かな?」




目の前の彼……拓也の言葉に、翼くんの私を抱きしめている手がピクッと反応する。




「は?……何言ってんのお前……」




見なくてもわかるくらい、動揺している翼くんに、私は目をギュッと瞑った。