この子の出産日は6月26日。
ユファンと同じ誕生日。
6月は2回祝わなきゃね(笑)

今日は6月4日だから、出産日を直前に陣痛が酷い。
16歳で子供なんてね…。大変だわ。
子供産んだら結婚の事も決めなきゃいけないし…。
16歳で結婚ですか。
親が厳格な人じゃなくて良かった。まぁ反対はされたけどね…。
ユファンはツアーで忙しいし、出産日も多分来れない。まぁしょうがないけどちょっと悲しいかな。
そういえば、段々と記憶が戻って来た。
昨日はユファンの事やスチル、莉奈の事も思い出したし、順調なのかもしれない。ユマの事も思い出した。
思い出して、改めて子供が出来たって聞くと、やっぱり嫌だしユファンを信じれなくなるけど…。ユマには今、チェシャと言う人がついてる。だから、1人で産むわけじゃないから良かった。

プルルル…プルルル…プルルル…

電話を取ると、相手はユマだった。

「梓?」
「うん。」
「陣痛酷いんでしょ?大丈夫?」
「え?あ…うん。」
「ツアーの練習で病院に行けてなくてごめん。あのね、聞いて欲しいんだ。今更かもしれない。もう許してくれないかもしれないけど、本当にごめんなさい。本当に悪い事をしたなって思う。私ね、ずっとユファンが好きだった。アピールして、ユファンの好きな髪型にしたり、服を着たり、曲を聴いたり色々した。だけどユファンは全く振り向いてくれなかったの。だから、ユファンが梓の事好きって言った時、梓にムカついたの。だから、最初は少し嫌がらせをすれば気が済むって思ってた。でも違ったんだよね。別れさせなきゃ嫌だったの。だから子供が出来れば別れると思って薬を使って子供をつくったの。」
「ユマ…。」
「でも、そんな事してもなんの解決にもならなくて。ユファンはショックで倒れるし、梓は記憶喪失なんて…。本当にごめんね。」
「うん…。でもさ、本当に反省してくれてるんだったらもういいんだ。ユマだって理由なくそんな事したわけじゃないし、やり方を間違えただけでしょ?今度からはそんなやり方はしないで?」
「うん…。」
「ならよし‼仲直りだね‼」
「ん…。本当にありがとう。」
「ううん‼」

そうして、ユマとの間も和解した。