「それじゃあ露、そろそろ行こうか」


そして、美味しかったいちごみるくも飲み終え、霧様は伝票を手にカウンターへと向かった。


「き、霧様!?それ……っ」

「いいから。露、さっきの僕の話聞いてた?」

「う……っ。
じゃあ……き、今日だけ……っ」

「ふふ。
蓮さん、ご馳走様でした。また伺いに来ますね」

「ええ、来てくれてありがとう、霧くん。
露さんもまたいつでもいらしてくださいね」

「はいっ、ぜひまたいちごみるく飲みたいです!!」


霧様が会計を済ませてくださり、私たちは蓮さんに見送られながら、『strawberry milk』を後にした。