「ここだよ」


霧様に先導されて歩く事、約10分。


霧様が立ち止まった先にあったお店は、店頭が色とりどりのお花でかわいく飾られていて、とてもお洒落な所だった。


看板には、『strawberry milk』と書かれてある。


「いちごみるく……?」

「うん。ここのマスターと知り合いなんだ。
由来はいちごみるくが好きだから、だそうだよ」


へぇ~。

私もいちごみるく好きだから、なんだかすごく親近感がわくなぁ。


「入ろうか」

「あ、はい」


霧様が扉を開けてくださり、私は僭越ながらも先に店内に入らせてもらった。


中も、色とりどりのお花で飾られていて店名を表すように、壁紙にはいちごの模様が描かれていて、ほんのり甘いいちごの香り。


かなりメルヘンな世界を醸し出していた。



かわいいなぁ、このお店。

どんな人がマスターなんだろう?