「そう、住み込みで働く事になったんだ」

「はい……」


霧様のご帰宅後、早速今日の事を霧様にご報告。


霧様……。

なんて返事をくださいますか?


緊張で汗ばんでくる手を握りながら霧様の返事を待つ。


すると……。


「そうか、それはよかった。
僕も露と一緒の時間が増えて嬉しいよ」

「ほ、本当ですか!?
よかったぁ……」


霧様に優しく微笑まれ、ホッと胸をなでおろす。


零さんはああ言っていたけど実際、霧様に『迷惑だ』とか言われてしまったらすごく悲しかったから、霧様にそう言っていただけて本当に嬉しい!!


そして私はもう一つ重大なことを霧様にお伝えするために、霧様のジャケットを受け取りながら恐る恐る口を開いた。


「あの、霧様……」

「ん?なに?露」

「先ほど零さんが、もう一つ私に提案を下さって……」

「うん?」