「あなた方、見ない顔ですね。もしかして、編入生の方ですか?」


丁寧に話しかけてきた男がいた。



「そうなんだよー。今、理事長室探しているんだけどしらない?」


シュン兄は困った顔をして言った。

相変わらず演技がうまい。



「それでしたら、ついてきて下さい」



男はニコッと微笑んだ。