いろんなところから声が混じり合ってもはや何を言ってるのか全く分らない。 「あ、千波!」 「へ?」 名前を呼ばれたと思ったら左腕に鈍い痛みが走った。 「やりー!田畑アウト!」 「千波、大丈夫ー?」 「あ、うん」 どうやらボーッとしてたらボールを当てられたみたい。 「田畑ボーッとしてんなよー!」 「あはは、ごめーん!」 あたしは、同じグループの人と話しながら外野に出た。