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「重いだろ?ほら、貸して。」


僕は、末安の手の中にあったノートの束を軽々と持ち上げた。


「あ・・・ありがと。」


「いいんだよ、こんくらい。一応僕、男だしね。」


わざとガッツポーズをしてみせる。そんな僕を見て、末安は微かに笑った。


「・・・私の事情、聞いたんだよね。」


少しの沈黙の中、末安はポツリとつぶやいた。


「・・うん。なんか・・ごめんな。」


僕も、小さく頷いてみせる



「いいの。ばれちゃったのは仕方ないし。それより・・・この後、付き合ってくれる?」



「・・・・へ?」



それは、思いがけないお願いだった。