いつものように生徒会室でのんびり過ごす放課後。そのときドアがノックされ、入ってきたのは校長だった。

「校長!?どうしたんですか?」
生徒会会長である柊が問いかける。何か不味いことでもしたのだろうか。
「そんな不安そうな顔をするな。ただ、今度転校生が来るということを伝えにきただけだよ。」
校長は紳士的な人で、見た目は優しいダンディーなおじさんだ。
「「転校生!?」」
「で、俺らでおもてなしでもするんですか?」
相原が穏やかに言う。
「ざっくり言うとそういうことだね。」
「ざっくりすぎやろ……」
椎名がボソッと呟く。激しく同意。
「歓迎会でも開いてくれ。ああそう、因みにクラスは桐山くんと椎名くんと同じだから。」
「まさかの。」
ちょっと凹み気味の柊が言う。「どんな子なんやろ〜」と結奈と話すのは無論、椎名。
「じゃあどんな歓迎会やろうか。」
相原は相変わらずおっとりして言った。それに葛城が答えた。
「やっぱり歓迎会といえば、どこかに行ってバイキングとかでしょう。」

……ってお前、学年違うだろ!

そんなこと誰も気にせずに続ける。
「それもええやんな。まあ食べ物じゃなくても良いと思うけど。」
「某●ズニーランドとか?」
良い!と結奈が反応する。好きだからな、結奈。

……でも高くねぇ?(手で金マーク作って)