彼は、本を読んでいて 私の視線には気づいてくれなかった。 けど、その姿に目が離せなかった 少し焦げ茶色の クセのある髪の毛、 すごく整った顔。 さっき微笑んでくれた時の映像が 甦る。 顔が火照っていくのを感じた。 私は、名前も知らない彼に 一目惚れしてしまった。