「ムリ、起き上がれない。」 「…ぇえ!? 頑張ってよ!」 「しんど過ぎて起きれねえんだよ。」 「そ、そっか…」 …まぁ、嘘なんだけど。 しんどいのは本当だけど、起きれないほどじゃない。 「…でも、薬飲まないと熱下がらないよ?」 分かってる。 俺は薬を飲みたくないとかじゃない。 そんなガキじゃねえ。 ただ… 「薬飲ませてよ、俺に。」 葵に薬を飲ませてもらいたいだけ。 「えー! お水こぼれちゃうよ!」 「うん、だから口移しで。」 そしたら水こぼれねえし、俺も起きなくていい。