中から、転校生が入ってきた。
スラリと高い身長。
足長いし、顔小さい。
ブロンドの髪。
青い目。
綺麗な美少年。
…って!!!
「あーーー!!!」
さっきの王子様じゃん!
あたしは思わず叫んでしまった。
「…」
教室は急に静かになった。
しまった…
あたし、つい大声出してしまった。
「彼女、僕の友達なんですよ。」
「あ、そうだったのか〜
偶然友達が転校してきたから、驚いてたんだな、水野。」
「…え!
あ、はい!」
そ、そういうことにしておこう。
王子は、あたしを見てニコッと笑った。
…フォローしてくれたんだ。
王子がフォローしてくれたおかげで、みんなから変人だと思われずに済んだ。
あたし、また王子に助けられちゃった。

